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神奈川の地酒「相模灘」の酒蔵を訪ねて

このゴールデンウィーク期間に以前から是非訪問したいと思っていた酒蔵に伺いました。
神奈川県相模原市にある「久保田酒造」さん。
神奈川の地酒の中で人気の「相模灘」を醸す酒蔵です。

創業は1844年(弘化元年)と170年の歴史ある酒蔵。300石の小さな酒蔵ですが、若き蔵人たちが熱い思いを持って新世代の美酒を醸しています。

橋本駅からバスで30分ほど「無料庵」というバス停で降りるとすぐ目の前に大きな看板が見えます。
DSC_1620.jpg

DSC_1619.jpg

そこから川の方に下りて、橋を渡ると酒蔵に到着。蔵は鬱蒼と茂る木々で囲まれ、川と森の自然に恵まれた酒蔵です。この地形が安定した温度や日光の影響を少なくするなど酒造りに適しているそうで、この場所に酒蔵を作った
理由が分かります。

入り口の門の後ろが本家の母屋で、その横の煙突のある建屋が酒蔵です。いずれも創業当時のまま残っており、映画の撮影でも使用されており、映画「八ッ墓村」のロケにも使われました。また本家の母屋は「かながわの建築物100選」に選ばれています。
酒蔵入り口

出迎えてくれたのは代表取締役(蔵元さん)の久保田晃さん。この方、京都市立芸術大学で日本画を専攻して画家を目指されていましたが、2006年杜氏の突然の引退で本格的に酒造りを行うことにしたそうです。
以来、弟で杜氏の徹さんと共に兄弟で伝統の酒蔵を守りながら、新たな酒造りも取り入れた次世代の酒を目指してチャレンジしています。

まず事務所で、酒蔵のことや酒造りのことなど色々話を聞かせていただきました。
そのあと、蔵の中を案内していただきました。

↓酒米の蒸し釜、この上に甑を載せて蒸します。
今は粕とり焼酎を作るのに使用しているとのこと。
蒸し釜

ここ↓は洗米する場所ですが、今は器具はかたずけられています。
洗米場

隣の部屋に貯蔵タンクがズラリと並んでいます。久保田酒造さんでは、基本的に瓶詰めして貯蔵するとのことで、こちらのタンクも今はほとんど空とのこと。
貯蔵タンク

↓麹室の中です。二重扉で一定温度に厳重管理されています。
麹室

更に奥に入ると仕込みの場所があります。
↓仕込みのタンクです。ここで醪が発酵されお酒になっていきます。
仕込みタンク

そしてこちらが上槽するための圧搾機です。初めて見ましたが、これで一気に搾るのは豪快です。ここから搾りたてのお酒が出てくるのを見てみたい、呑んでみたい! 
晃さん曰く「搾ったすぐを呑めるのは蔵人の特権ですね」 
圧搾機

こちら↓が火入れの機械と瓶詰めの機械です。
火入れ機
火入れ機、この中の蛇管と呼ばれる管に酒を通して65℃の熱湯で加熱します。

瓶詰め機
瓶詰め機、今は動いていません。

瓶詰めされたお酒は、こちら↓の5℃に保たれた冷蔵室で貯蔵されます。
生酒も瓶詰めしてから約1ケ月ここで貯蔵してから出荷されます。少し寝かせることで、味を落ち着かせ旨みを出させるとのこと。
瓶冷蔵室

さらに出荷直前にこちら↓でラベルが貼られます。手前のハンドルを回してラベルを貼って行きます。
ラベル貼り機

酒造りの一通りの工程を駆け足で見ることができました。既に仕込みが終わった時期なので、かたづけられている場所もありましたが、私にとってはこれだけじっくり見たのは初めてなので貴重な見学でした。

蔵見学が終わるとお酒の販売処に行って試飲をさせていただきます。
販売処店内

販売処は本家の母屋にあります。江戸時代からそのまま残っている建屋なので、中に入るとタイムスリップしたような感じに浸れます。この囲炉裏を囲んで一杯やったら最高ですね。
本家内部

「相模灘」は基本3種類の酒米を使用してます。7割が長野産美山錦、残り3割の半分づつは播州山田錦と備前雄町を使用。美山錦が多いのは、この酒蔵の造りに一番適している酒米だからとのことです。
そして通年販売は火入れで7割、季節限定は生酒で3割というように種類はシンプルで分かり易いです。

6種類を試飲させていただきました。
こちらが火入れ酒。左から
・相模灘 純米吟醸 山田錦
・相模灘 特別純米 美山錦
・相模灘 純米吟醸 美山錦
試飲酒 火入れ

こちらが生酒。左から
・相模灘 純米吟醸 美山錦 無濾過生原酒
・相模灘 特別純米 山田錦 無濾過生原酒
・相模灘 純米吟醸 雄町 無濾過生原酒
試飲酒 生酒

今の時期、やはり生酒が旨いです。瓶詰めしてから寝かせてあるので、フレッシュさを残しつつも落ち着いた味わい、旨みも乗っています。3種の米の違いも良くわかります。

ということであっという間に2時間経ち、帰りのバスの時間が迫ってきました。
最後に門の前で晃さん(左)と記念写真を撮り、固い握手をして帰途につきました。
晃さんとの記念写真

飲食店や酒販店の方ならともかく、一般消費者が一人で訪ねてこれほど丁寧に対応していただいたことに本当に感謝しています。これも晃さんの人柄でしょうね。

若きエース久保田兄弟が造るお酒はまだまだ発展途上だと思います。さらに進化する「相模灘」を楽しみしています。そして新酒造りの時期にまた再訪したいと思います。


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テーマ : 日本酒
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じゅん吟

Author:じゅん吟
日本酒をこよなく愛し、美酒との一期一会を求めて夜な夜な銘酒探訪が趣味のきき酒師です。
我が愛する「国際都市横浜」から日本の伝統的文化の一つである日本酒を発信するべく、「横浜美酒倶楽部じゅん吟」を構想しています。

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