先日、武蔵中原の居酒屋「匠」さんで、山形の「亀の井酒造」さんの醸す「くどき上手」の呑み比べをさせていただきましたので、ご紹介します。
「亀の井酒造」さんは、創業明治8年の酒蔵で、地元では「亀の井」という銘柄で親しまれてきました。 昭和59年から販売された「くどき上手」は、首都圏に向けて販売され、今では全国的に大人気の銘柄になっています。今井俊治社長自ら杜氏となり、上品で綺麗な香りと軽快な余韻を楽しめる日本酒を醸しています。「くどき上手」の由来は、戦国時代を生き抜いて、大きな勢力を持つ武将になった人物からヒントを得たもので、敵の武将・高貴な人・領民・何人も問わず武力でなく誠心誠意で「説き伏せる」、そして「心を解く」、「心を溶かすように魅了する」、そういう意味を持った「くどき上手」です。まさに酒造りに通じるものがあります。
社長の息子さんである次代を担う若き専務「今井俊典氏」が醸したお酒が「くどき上手Jr.。今までになかったフルーティーな飲み口、華やかな香り、口当たりが良い綺麗な酸を特徴にした美酒です。
その
「くどき上手Jr. 純米大吟醸」を一度に2種類いただきました。
酒米が異なる以外は同じスペックで、酒米は「山田穂」と「山田錦」。
まずはこちら、白いラベルの「山田穂」バーション。「山田穂」は「山田錦」のお母さんにあたるお米。

精米歩合44%、M310-1801酵母にて仕込んだ純米大吟醸。

香りは華やかなメロン風味の甘い果実の香りが引き立ちます。口に含むと、ジューシーな甘い味わいが舌の上に広がり、それが徐々に舌にからまり爽やかな果実の香りとともに奥に浸み込んでいきます。酸味はおだやかdすが、後口のキレはしっかりしていて、前半のふんだんにあふれた甘みは綺麗に引いていきます。香から後口まで終始一貫、バランスの良さ、綺麗な味わいが感じられる秀逸な美酒です。次代のホープ今居専務の新しい酒つくりを感じさせます。
続いてこちら↓が「山田錦」バーション。赤いラベルが鮮やか!

スペックは「山田穂」バーションと全く同じ。

香りは華やかな甘い果実の香りが漂います。口に含むとフルーティで綺麗な甘い味わいが舌の上に広がってきます。ここまでは「白のJr.」とかなり似た感じですが、このあとこちらは米の旨みがじわぁ~と舌に感じてくるところが違いですね。甘みと旨味がバランスよく絡み合って爽やかな果実の香りとともに奥に浸み込んでいきます。後口は白Jr.同様にキレよく綺麗に引いていきます。う~ん、こちらも旨い、旨い!!
贅沢な白・赤「くどき上手Jr.」の呑み比べをさせていただいた「匠」さんに感謝、感謝!!
まさに「今宵も美酒との一期一会」のひと時でした!
[じゅん吟好み度:5段階]★★★★★(どちらも甲乙つけがたし)
[女性おすすめ度:3段階]白Jr.:★★★、赤Jr.:★★☆
[お酒のデータ]
製造年月 :2013年6月
精米歩合 :44%
アルコール度:17~18%
使用米 :白Jr.:山田穂、赤Jr.:山田錦
使用酵母 :M310-801酵母
日本酒度 :±0
酸度 :1.2
アミノ酸度 :非公開
[蔵元のデータ]
蔵元名 :亀の井酒造株式会社
所在地 :山形県鶴岡市
創業 :明治8年(1875年)
代表銘柄:くどき上手、亀の井
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テーマ : 日本酒
ジャンル : グルメ