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燦然 特別純米 備前雄町 原酒生詰

この時期、酒屋の店頭には「ひやおろし」が並ぶ。
「ひやおろし」とは、春に搾ったお酒を火入れして貯蔵し、ひと夏越させて熟成させ、秋にそのまま(火入れせず)瓶詰めしたお酒のこと。夏を越して冷えてきた時期(秋)に卸すので、「ひやおろし」とか「秋あがり」と呼ばれる。

どれにしようか迷っていたら、大好きな「備前雄町使用」のラベルが目に留まり、「これだ!」と思いきや「燦然(さんぜん)」という銘柄は呑んだことがないので、ちょっと迷いが出たが、備前雄町の産地・岡山の酒蔵ということで、試すことにした。

倉敷市にある「菊池酒造」さんの銘柄。
明治11年に創業、かつて千石船が行き交い備中玉島港町(現岡山県倉敷市玉島)として繁栄した昔の問屋街の一角にある。数多い酒の中にあって一段と輝く素晴らしい酒であるようにという願いから、酒銘を「燦然」(さんぜん)と名付けた。社長が音楽人でもあり、酒造りの期間中、蔵の中に蔵元自身が厳選したモーツァルトの楽曲を流す試みを行っているユニークな酒蔵でもある。(蔵元HPより)

ネットで調べてみると、昨年「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」の金賞受賞した銘柄。これは期待ができるとワクワクしてきた。

「燦然」の文字が黄色く色づけられ、「燦然と輝く酒」をイメージしたラベル
DSC02571.jpg

酒造りのこだわりが記載されている。
DSC02574.jpg

冷酒と燗酒を試した。
まず冷酒から。
香はおだやかで若干米の香りがある。口に含むと想像していた濃いめの甘さではなく、どちらかというとしっかりした甘旨みという感じで、雄町の特徴であるやんちゃな味わいは影をひそめている。ひと夏越して、味がこなれてバランス良くなってきたせいだろうか。口に含んでいると次第に米の旨みが出てきて、やはり濃醇さが広がってくる。後半はほどよい酸味が徐々に味を引き締め、キレのよい後口である。こんなにうまくまとまった雄町の酒を飲んだのは初めてかもしれない。

さて燗酒はどうか。
熱燗とぬる燗を試す。熱燗はキリキリとした味わいが強く感じられ、このお酒の旨みや柔らかさを消してしまう感じ。それに比べてぬる燗は、含み香も出てきて、米の旨みもしっかり感じられ、ふくらみが出てくる感じだ。更に燗さましにするとその傾向が強くなり、冷酒とは一味違う味わいに変化するのが面白い。

冷酒でも燗酒でも楽しめる万能選手。濃醇さあり、キレの良さもあり、米の旨みもたっぷりあり、と非常に良いとこどりをした逸品である。これはいい酒に巡り合った。今回はひやおろしであったが、また違うタイプを試してみたい。

[じゅん吟好み度:5段階] ★★★★☆
[女性おすすめ度:3段階] ★★
[お酒のデータ]
 製造年月  :2014年9月
 精米歩合  :65%
 アルコール度:18~19度
 使用米   :備前雄町
 使用酵母  :非公開
 日本酒度  :非公開
 酸度    :非公開
 アミノ酸度 :非公開
[蔵元のデータ]
 蔵元名   :菊池酒造株式会社
 所在地   :岡山県倉敷市       
 創業    :1878年(明治11年)
 代表銘柄  :燦然、木村式奇跡のお酒

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テーマ : 日本酒
ジャンル : グルメ

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じゅん吟

Author:じゅん吟
日本酒をこよなく愛し、美酒との一期一会を求めて夜な夜な銘酒探訪が趣味のきき酒師です。
我が愛する「国際都市横浜」から日本の伝統的文化の一つである日本酒を発信するべく、「横浜美酒倶楽部じゅん吟」を構想しています。

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